水曜日, 5月 25, 2011

イルカと海、そして付き合い方

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よく会う同業者がイルカの本を書いているという。

「あなたのイルカと海との付き合い方はいかがなものか?」と僕に聞いてくるのです。

世間ズレしてバカオヤジ化してしまった僕はそんな高尚なことを日ごろ考えていないので、「うううう、あああああ」と困ってしまった。

アメリカ人と海洋哺乳類の話をする時は少し気をつけなくてはいけないのです。

あまり共和党的なことを言うのもよくないし、かといって、神秘、魅惑、癒し、とかのフレーズもイマイチ当たり前なのです。

毎日、ここアメリカの港で顔を合わせ同じ海で同じ商売をしているので、仕事関係に差支えがないよう中立的外交的な答えを探さなくてはいけないのです。

最近は、Whale Warsというテレビ番組が人気です。それは日本の捕鯨船と保護団体シーシェパードの海洋活劇を放映するリアルTVなのです。

視聴者を飽きさせないようかなり高度に編集されています。

特にどっちが正義でどっちが悪役だ、とは言ってませんが、ま、テレビなので過激なシーンを好んで使っています。

いずれにせよ、そんな海洋哺乳類保護問題意識がエンターテイメントを通して一般のアメリカ人に浸透していくのは確かです。

学生の時から僕が日本人だと解ると、ちょっとお勉強したお利口さんはよくこの捕鯨問題を僕に聞いてくるので、いつも答えは用意していたものです。

さて、イルカの話に戻って、その質問の答えは、

「すばらしいハワイの海とイルカ達の存在を世界の人に体感で知っていただく、そして、その架け橋となる仕事をしている僕達はとっても幸運です。ハワイを取巻く豊満な海洋資源は観光資源でもあり間接的直接的にハワイの人々の生活の糧になっている現実も認めなくていけません。なので、保護政策と同時に資産としての有効活用が必要です。」

と、とっても外交的に答えておいたのです。

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