ハワイ島のMiloliiという村に行った。オーシャンスピリットのショップから南へ車で約1時間弱。
荒涼とした溶岩の裾野にあって、雰囲気は西部劇に出てくるインディアン村のよう。
物の本によると、その辺の溶岩は1927年と若く太陽の熱をしっかり吸い込んで黒光りしています。
一方、崖から見下ろす海は風と強烈なウネリが溶岩壁を打ち付けているのです。
しっかりハワイ島の自然の現実を残した風景がそこにあるのですね。
日ごろカイルアコナ近辺の女性的風景に見慣れてしまっているので、「ハワイ島の正体はこれなのだ!」と新発見。
そんなこんな風景を見ながら考えて車を走らせると、行き止まりに「ハワイ最後の漁師村」という案内がでています。ま、来た人が思う感想はまんざら間違っていないのだなあ、と再確認。
この村は大きく2つの区域に分かれていて、南側に地元人の住居、北側に新興住宅地があります。
南側に入っていくと、生活感たっぷりの家が並んでいて、多分何年もかぎをかけたことがないような家。大量の洗濯物が干してある家。錆びて動かなくなった車やボートが庭に捨ててある家。
家の周りでは住人がもぞもぞと何をするわけではなく、外から見ると、たむろしているようにしかみえないのですけど。目が合うと笑顔で挨拶してくれるので、やっぱりハワイなのです。
それでも、全ての家に衛星テレビのアンテナがあり、家の中にはしっかりプラズマ60インチテレビなどがあったりしてしっかりアメリカなのです。
行き止まりに小さな公園があり、荒波の中子供がしっかりサーフィンをしています。溶岩の間に来る波に乗っているので、「よくやるなあ」と関心。親は陸から写真を撮っていて、子供の怪我など考えていないのだろう。
そんな子供と日本の子供が喧嘩したら、多分日本の子供は5秒ともたないだろうなあ、そしてその親はわが子の敗因を学校の先生のせいにするのだろうなあ、と海を見ながら考えてしまった。
そして、北側の新興住宅地に入ると、不動産会社の看板がいっぱい並んでいて、不動産おばちゃんが笑顔で手招きしています。
一般的にかなり若い頃の写真を更新なしで使っているので、実際に会うと「え~本当にあなたなのですか」と物件の保存状態を見る前に驚くのだろうなあ、とまた余計なことを想像してしまうのです。
アメリカ本土の人が買って普段はバケーションレンタルとして貸し出ししている家が多いらしく、区域に生活感はありません。
数件の家の前にはレンタカーが停めてあり、白人のこざっぱりした人達がバケーションを楽しんでいます。
新ハワイと旧ハワイが入り混じった村なのです。
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