水曜日, 7月 23, 2008

釣りキチ仁義

昨日は、とってもいいトローリングツアーができました。6人貸切の釣りだったのですが、出港すぐに、2本のサオにヒットが一緒に来ました。

一匹はとっても大きく、かなり糸を出されたので、1人では巻ききれず、男3人で巻き取りました。トローリングはスポーツフィッシングと言われる理由がここにあるのですね。

2つのリールが、「ビービービー」と船中に鳴り響き、2匹の魚と2人の大人の駆引きを同時に目撃するのは、クルーとしてとっても興奮しましたね。

特に、1人のお客様は、小生は足元にも及ばない、日本で、鮎釣りでならした名士です。サカナがかかり、サオを握った瞬間、「この人は素人ではないな」と思いましたね。

特に、日本の鮎釣りは、非常に繊細で、サオの握りの感覚が全てです。サオを通して、自分の手で、おとり鮎の動きを読んで、返しの無い針で目的の鮎を引っ掛けて釣るのです。

ビクビクとくるその振動に全て意味があって、それを解読し、頭の中に、目では見えない水中の模様を描いてする釣りなのです。

そんな釣りの猛者が、ハワイでトローリングのサオを握っても、素人ではありません。ギュンギュンとサオを振り、糸を巻いて、サカナと駆引きを楽しんでいました。

釣りキチ仁義をしっかり守ってくれる、紳士なお客様で、船上での仕事や、サカナの調理を手伝ってくれて、とっても気持ちの良い釣り仲間です。

ハワイのサカナもそんな、日本の釣りキチに挑戦を挑んできたのかもしれません。船上で、その勇姿を見ながらそんなこと考えていました。