夏休みに入り、ハワイ島でも家族ずれの観光客が多くなりました。家族旅行にも2種類あって、成人した子供が親と一緒に旅行するタイプと、親が子供を連れてくるタイプですね。どちらもとってもいいことだと思いますね。
今回は、後者について考えてみたのです。弊社でも、ダイビングとは関係無い家族ずれのお客さまの誘致に力を入れています。
日本でも、子供や学校事情も変わってきていて、子供も忙しくなってきました。親と一緒に休暇をとらないとなかなか遊ぶ機会もないと思います。そのうえ、治安が悪くなってきて、子供だけで、夕暮れまで外で遊ばせておくことも都市部では難しくなってきました。
でも、子供の「遊び心」はいつの時代も一緒で、その方法や道具が変わってきているだけだと思います。
小生が小学生のころは、ハワイに家族で旅行するのは、県会議員の家族だけでした。ま、今思えば、いろいろ仕組みがあって、家族旅行ではなくて、視察だったのですね。ま、それはどうでも、子供の頃はうらやましく思ったものです。
小生の家族もブルジュア家族で、ハワイには毎年行っていました。そのころハワイは、日本語も通じて、日本円も使えて、車で行けたのです。名前も漢字とカタカナでとっても便利な場所でした。“常磐ハワイアンセンター”
その頃、北関東のお父さんたちは、「ハワイに行くぞ!」と子供に期待させて、常磐ハワイに連れていくのです。「ここが本当のハワイだ!」と言い切っていたのです。
でも、アメリカハワイにも負けないくらい面白い場所でした。でっかい温室の中に流れるプールや、かなり大きいすべり台などがあり、冬も遊べる温水プールとしては、結構スケールが大きかったのです。
特筆することは、露天風呂があり、その名が“ナイアガラ風呂”。大きな滝がありそこから温泉が流れてくるのです。もう一つは“金風呂”。金で出来たお風呂で、きらきら黄金にお湯が光って見えるのです。
でっかい温室には、植物園があって、水槽にアマゾン川原産のピラニア
がいるのです。毎日、餌の時間が決まっていて、餌付けを見られるのです。
子供の頃は、ハワイにはナイアガラの滝があり、ハワイ人は金のお風呂に入り、ハワイの川にはピラニアがいると思っていたのです。
今思えば、地理や文化をいっさい無視した“誤解の詰合せハワイ”だったのですね。
その近くに、あぶくま洞と言う鍾乳洞があり、そこを見学して帰るのです。このコースが北関東ブルジュア家族のハワイ旅行だったのです。
まだ常磐ハワイがあるのかは知りませんが、今の本当のブルジュア家族は、本当のハワイに来て遊んでいるので、そんな“誤解”はないと思います。