日曜日, 9月 14, 2008

テレビのはめ込み画像の傾向と対策

さて、オーシャンスピリットはハワイ島のダイビングショップですが、今回、アメリカの元気な液晶テレビ会社のお話をしましょう。最近、薄型液晶テレビの値段が急激に安くなっていますね。

アメリカ市場でよく見る液晶テレビメーカーは、ソニー、シャープ、Emerson, Samsung, Philips、などなどお馴染みの家電メーカーです。

でも、最近、Vizio, ビジオというとっても安い液晶テレビメーカーが目立ってきました。量販店のCostcoやWalmartでも2,3年前から見るようになりました。ハワイ島のCostcoなどでも、その棚済みの液晶テレビをみんなよく買っていきます。22インチで約350ドルぐらいです。

小生も、どこのメーカーかな?と思っていました。多分、韓国や中国の新生家電企業だろうと想像していました。

SonyやPanasonicもそうでしたが、会社名だけでは、どこの国の会社かわかりません。特に、新生のアジアの企業は全て英語もどきの名前です。広告にも白人の金髪やブルネットのお姉さんを使います。

以前、モデルのお兄さんから聞いたのですが、最近は、かえって純アメリカ産メーカーの広告ほど、アジアとかラテンアメリカの綺麗どころを使う傾向にあるようです。

また、以前、ソニーのファウンダー、盛田さんの本で読んだのですが、テレビ広告の時に使う、画面のはめ込み画像は、なんでもいいわけではなく、国によって好みが違うようです。盛田さんいわく、ラテンアメリカでは、必ず水着姿のきわどいお姉さんを、画面にはめ込みしないといけないらしいのです。

そんな疑問を持ちながら、ハワイ島のコスコ、コストコ、カスコ、キャスコ、Costco、に通っていたのですが、先日、Costcoの会員向けの雑誌を読んでいたら、そこのVizioの会社と社長の特集がありました。

Costcoのこの会報は以外と充実した内容で、仕入れ先の大手企業の特集や、社長との対談などがあります。店頭では気が付かない商品の裏話など記事にしており、面白いのです。

それによると、ビジオはカリフォルニアの会社で、William Wangという台湾生まれの社長が創業しました。彼の生い立ちが興味深いのです。大手電気メーカーに技師として勤め独立し、会社を起こしてきました。でも、失敗つづきです。

そして、なんとすごいのが、ビジオを起こす前に、飛行機事故に会い、墜落した飛行機の生き残りだそうです。その後、2003年、2人の従業員と$600,000の資本金でVizioを起こし、なんと、2007年までに売上げ$2bで、2.6mの液晶テレビを出荷したのです。 (Talevic, 2008)

世界中に専門外注を委託し、従業員効率の徹底、分単位の在庫管理など、近代MBAの教科書的マイクロマネージメントで徹底的な販売効率を図っているみたいです。今でも、従業員約100人だそうです。

いけいけどんどんの会社で、Wang氏は、「ソニーが目標だ!」とがんばっています。

もしかしたら、日本でも金髪はめ込み画像で売っているかもしれません。注意してみましょう。

References
Talevic, T. (September, 2008). CEO,s drive helps company thrive. The Costco Connection, 23(9), 24-26.

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