先日、ショップ前のナチュラルフードストアに行ったら、「Dolphin Free Tuna」というものがあって、「なんのことだ?」と考えこんでしまったのです。
最初に考えたのが、シイラをドルフィンと言うことがあるので、“シイラが混ざっていないマグロ料理”かと。
それだったら多分マヒマヒとかもっと一般的な名前を商品にするよな、と考え直す。
次に、Dolphinはやっぱりイルカの事であって、“イルカが混ざっていないマグロ料理”と。
でも、アメリカでイルカは絶対食べないので“free”以前の問題なのです。
なんあんだ、と考えながらショップに帰って取締役にそんな話をすると、「それはマグロを網で獲る時にイルカも混ざってしまうことがあって、イルカにとっては都合がよくない。そこで、イルカに迷惑かけないで獲ったマグロだけを使った料理ですよ、という意味です」と教えてくれたのです。
なるほど、Dolphin Freeはツナ料理の中身ではなくて、捕獲の段階のフリーだったのですね。
とま、調べてみると、「Dolphin-Safe Tuna」と言う方が正確みたいです。
アメリカのイルカ保護政策の一環で、イルカに危害を加えるような漁法はやめましょう、ということです。
正式にDolphin-Safeのラベルを使うのも、ま、いろいろ定義や認定のしかたがあって、いろいろ侃侃諤諤。
いずれにせよ、イルカにとっては迷惑な話です。
最初にイルカがマグロの群れを探し、それを見た人間が「イルカがいるぞ、マグロもいるぞ、」と食事中に目の前で横取りしてしまうのです。
イルカ保護政策順守漁船は、「イルカがかわいそうだ、網から逃がしてあげよう」とマグロにありつけなかったイルカを解放してあげるのです。
漁船はまたそのイルカを追ってマグロを探し、また、横取りしてしまうのです。
そして、また繰り返しで、イルカはずっと腹をすかせたままです。
漁夫の利とはよくいったものですね。
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