火曜日, 4月 22, 2008

芸者と魚の社会学

ここのところ、魚が釣れているみたいです。ダイビングの後にボートを洗うのですが、洗い場に魚を抱えて帰ってくる船が多くなりました。先日も多くの船がOno、サワラを釣っていました。白身の魚で刺身でも、ステーキでもおいしいです。

魚を釣って帰ってきた船の船長には、顔を知っていても知らなくても、「やったね」と一言声をかけるようにしています。そして、どこで釣ったのか?とか、ま、挨拶程度に言葉を交わします。世界共通ですが、釣って帰ってきた男の顔は、いつも良い顔しているものです。男は大人になっても、釣りキチ三平なのですね。

小生も、もちろん釣りは好きで、釣具店で働いたこともあります。いろいろ釣りましたが、トローリングというブルジュア的な釣りは、ハワイで初めてやりました。

もともと、思うのですが、トローリングチャーターというのは、日本で言う、芸者遊びと同じだと思うのですね。船と船長と、クルーを貸しきって、釣れるまでの段取りを全てしてもらって、実際に釣れたら、「はいどうぞ」とクルーがサオをくれるのですね、それで、魚(お芸者)との駆け引きを楽しんで、魚を船に取り込んでもらって、ハイ、記念撮影。それに、価格があってないようなお金を払うのです。

昔、テレビで、「松方弘樹世界を釣る」という旅番組があって、松方さんが、いろいろな国でトローリングをするのです。そして、梅宮辰夫さんが、魚の調理をするのですね、面白い番組でした。松方さん、釣りが好きで、多分、コナのトローリング大会で優勝の経験があると思います、裏はとっていませんが。

一方、松方さんはスターさんであり、お芸者遊びも達者なようですし、やっぱり、トローリングと、芸者遊びは、共通の面白さがあるのかもしれません。小生の、推測ですが、魚もお芸者さんも、釣れそうで釣れないところに、楽しみがあるのかもしれませんね、お金はいっぱい使えども。そして、釣った魚に餌はやらないポリーシーで失敗してしまうのですね。トローリングもお芸者遊びも、やっぱり広義の意味で“水“ 商売なのです。

ま、そんなこんなの船の洗い場社会学でした。


ハワイ島も釣りのシーズン到来です。