今月のあるダイビング雑誌の特集は道具です。スキー雑誌、ダイビング雑誌のシーズン前の定番特集です。昨日、寝る前に考えながら読みました。
小生も、物売る時に感じるのですが、商品を差別化しようとする時、商品開発者の差別化と、消費者の差別化では結構違うのです。商品開発者は特許レベル的な差別化に集中しがちですが、消費者は、ただ色や形、すなわちクールさで選ぶことが多いのです。
最近、アメリカの大企業もMBAプレーヤーより、デザイン科や文学部出身の人間をセールスやマーケティングに雇っているそうです。右脳的なマーケティングだそうです。(Pink, 2006)
昔から、ダイビングの道具でセンスのいい商品があまりないような気がします。ただ、メーカーの名前を大きく商品にプリントしたり、レスキューダイバーとかいって赤十字のボランティアか?と間違うぐらいの商品でした。あとは、どこどこ沿岸警備隊採用商品とか、きわめつけは、小生の友人に、3文字アルファベットのダイビングメーカーのバッグを見て、「あれはサザンオールスターズのコンサートのおみやげか?」と言った人間がいます。どれもこれも、原田知世さんが現役でダイビングしていたときのなごりです。
そこで、一つのダイビングアパレルメーカーがあります、カリフォルニアにあるAKONAという会社です。カエルをロゴにしていて、主力商品はバッグです。派手さのない、簡単な色合いで、特にダイビング用と意識しないで使えそうな商品です。デザインもファミニズムを漂わせています。
この会社のことは今詳しく調べているところですが、多分、マーケティングに、ダイビング道具にありがちな数学的な設計よりも、右脳を取り入れようとしている人たちがいるのではないでしょうか。
弊社も代理店らしく、日本のお客さんに評判良かったら、売っていこうと思います。
http://www.akona.com/
reference
Pink, D.H. (2006). A Whole New Mind. New York: Penguin Group.