1.問題
現在のイルカと泳ぐドルフィンスイムツアーは、参加者が泳げなくても、イルカを水面から観察できるシステムになっています。最低条件として、水中メガネ、スノーケル、フィン、と浮き輪をつけた状態で、海面に顔をつけスノーケルを使って息ができれば、イルカを見ることができます。なぜ? それは、近代キャディさん付ボートドルフィンスイムツアーだからです。
2.考察
からくり1
近代イルカツアーでは、ボートでイルカの群れの進行方向に先回りし、イルカの予測通過地点にドルフィンスイマーを降ろします。その場で、水の中をきょろきょろしていれば、参加者の上下左右に来たイルカと遭遇できます。イルカが通りすぎたら、ボートでドルフィンスイマーに近寄り、ボートに引き上げます。それを数回繰り返します。
からくり2
その日のイルカの泳ぐ状態によって、湾の中や、ある地点をイルカがぐるぐると回遊することがあるのです。ドルフィンスイマーがその回遊する地点にいれば、泳がなくても、ドルフィンスイマーの上下左右に来たイルカと遭遇できます。
からくり3
実際、ボートから降りた時や、ボートに上がる時、または、ドルフィンスイマーの海上の状態(海面に人が多いときや岸に近い時など)によっては、多少、フィンをつけた足を動かして、前に進まなくてはいけません。しかし、近代ドルフィンツアーにおいては、業者によって事情はちがいますが、事前に、泳ぎに自信が無いことをスタッフに伝えておけば、スタッフが手を取って引っ張ってくれます。
つまり、近代ドルフィンスイムツアーは、ボートのモーターで、イルカとの遭遇確立を高めます、そしてドルフィンスイマーの泳力に比例して、イルカとの折衝時間が長くなります。
3.応用
泳力に自信の無いドルフィンスイマーが注意する3つの事。
注意する点は、イルカツアー業者によって方針、設備、人員配備、社員教育が異なりますので、イルカツアーに参加する前に確認しましょう。
①.小さいボートのイルカ業者を選ぶ。小さいボートのほうが、ドルフィンスイマーに近づきやすいからです。
②.少人数のドルフィンツアー業者を選ぶ。人数が多い場合、ボートから降りたり、ボートに上がったりする時、場合によっては順番待ちが発生します。その為、ボートから降りたら、イルカがとっくに通りすぎている事もあります。
③.実際にスタッフも水の中に入る用意がある業者を選ぶ。泳ぎに自信の無いドルフィンスイマーを海面で補助する為です。
4.結論
陸から海に入って、イルカを観察する場合、安価ですが、多少泳ぎを練習したり、歩く必要があります。
例えるならば、ゴルフカート無しの18ホールです。イルカがゴルフボールの行方です。両者ともOBしたら探しに行かなくてはいけないのは一緒です。
その為の機会費用を考えれば、「ハイ、どうぞ」とイルカの鼻先に下ろしてくれて、イルカとの距離を測ってくれる、近代キャディさん付ボートドルフィンスイムツアーがお得かもしれません。でも、船酔いの薬忘れないでください。
「キャディさんイルカまで何ヤード?」