前回のイルカツアーでも、数匹のイルカが小生と一緒に、並走してくれました。また、彼らと目が合ったわけです。今回は、「イルカ業者よ、我々は君たちの為に、簡単にはみつからないぞ!」と言っていたような気がします。
そこで、彼らの目を見ながら、考えたのです。もし、彼らが資本主義の動物だったら、イルカ業者に、いくら出演料を請求してくるのか?
イルカが口に請求書を挟んで、イルカ業者の船を回っている姿を想像してしまいました。目をくりくりさせて、「まいど、儲かってますか?」「最近、日本のお客さん少ないんじゃないの?」と営業イルカが来るのです。
イルカ業者としては、「そうなんだよ、飛行機代が高いんだよ、船のガソリンも高いから、もう少し港に近いところまで来てくれないか」とお願いするのです。
イルカ営業は、「商売は歩み寄りだよね」「考えておきます」とあたりさわりのない、断り文句を言うのです。
こんなことを水の中で考えていました。
そもそも、前回のイルカツアーでは、港を出港し、イルカ発見まで、約1時間かかりました。ホノコハウの港より、北に向かい、フォーシーズンズホテルの先で、イルカ発見です。
毎朝、どこにイルカわからないイルカたちを探しに行くわけなので、発見まで何分かかるかは、その日次第です。
船を運転する人間としては、見落としが無いよう、水面を凝視し、イルカ発見に全力を尽くします。
心理としては、40分過ぎたあたりから、心配になってきます。「今日は、イルカがいないのか、どこにいるのだろう?」と。
その日も、40分がすぎ、1時間になろうとしているとき、他の船の助けもあり、発見する事ができました。そして、自分の目で、イルカを確認した時は、「よかった」と毎回思うのです。
そんな心理状態で、イルカと水面で目があうと、いろいろ余計な事を考えてしまうのです。
イルカと一緒に「見えざる手」を考える時が来るのでしょうか?ハワイのイルカは特に、お金にうるさそうだぞ!