水曜日, 6月 25, 2008

食文化の誤解 中国編

食事の話題の続きです。今回は中華料理です。今年の夏のオリンピックは中国です。中国政府が、国内の中華料理店むけに、メニューの英語訳を発表したらしいのです。

おなじみの四字熟語メニューの訳です。日本人ならなんとなく漢字から食材ぐらいは想像できますが、その他の国の人はまったくなんの料理かも思い浮かばないでしょう。

中国政府が公式に英語訳を発表した理由は、外交上の理由が隠されていると思います。

四字熟語メニューを直接訳せばいいものではないのですね。面白い写真があります見てください。http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Chinglish_restaurant_sign.JPG

写真のメニューのように、コンピューターに入れて直訳すると大変な事になってしまうのですね。これは、中国語に限ったことではなくて、日本語もありますよね。特に中国や日本の食の名前は、比喩表現を使った名前が多いです。会席料理の名前も季語が多く使われています。

日本で、外国人と一緒に食事に行くと、メニューを説明するのが大変な時がありますよね、たとえば、田舎のスパゲティー屋さんでよくありがちな、「森の木陰のスパゲティー」日本の人が見れば、芭蕉文化と常識で、きのこを使ったスパゲティーと察しがつきます。

憶えている中で、面白かったメニューが、「地中海パスタ、ミケランジェロ風」。一緒に行った外国人は、アメリカのいい大学を出た、自称日本通知識人で、彼が言うには、「地中海風は解かる、シーフードのスパゲティだろう」、しかし、「ミケランジェロ風とは、どんな味付けなのか?」と真剣に店員に聞いていました。

言葉遊びも外国人と付き合う面白さですが、金メダルを競争する、利害のかかったイベント開催中、中国中の中華料理店が、いろいろな直訳をメニューを並べたら大変です。食は国の大切な文化ですから誤解があったら大変です。

もし、「米煮赤鳥」と言うメニューがあって、日本の会社が作った翻訳機にかけてしまったら、” spoiled America by chicken of communism” 非常にヤバイですね、外交問題ですね。

この記事の中で、数件の誤解訳の実例があります。おもしろいのが、

夫妻肺片: Pork Lungs in Chili Sauce. を前は、 “husband and wife lung slices.”
清蒸童子鸡: Steamed Spring Chicken. を前は、steamed “chicken without a sexual life.”

多分こんな例がたくさんあるのでしょう。



References
Lee, J. (June 20, 2008). Chinese Food Translations: Sweet, Sour and Downright Odd. The New York Times.