先日、日本のある新聞を読んでいたら、なにかを考えさせる記事に出くわしました。それは、ある地方役所の“イカ“の販促キャンペーンです。
燃料費高騰により、そこの地域の漁業関係者は政府から援助金をもらおうとして、漁師一揆を起こし、それが、魚介類観光に影響が出ているのです。
政治的なことはさておいて、論点は、その販促キャンペーンの仕方なのです。俗に言う、駄洒落、オヤジギャグの連発なのです。
いつも思うのですが、役所が行う村おこしはどうして、いつもこのオヤジギャグマーケティングなのでしょうか?また、いつも不器用に若い女の子を使うのです。
この記事の写真では、どこどこ役場観光開発課(多分)の課員がイカ販促看板をもってPRしていると思われます。ハッピを着て、役場スマイルで、一応、若い女の子を写真に入れています。
ここでは、特に、“イカクイーン”とか、“ミス・頭足類”、とかの記述はありませんが、その子が写真に入る過程はこうです。
その課の課長さんが、去年ぐらいに入所した女の子に、「和美ちゃん、こんどイカキャンペーンしなきゃいけねえけど、広告塔になってくれないかね、これも観光課の一員としての立派な仕事なんだよ、いろいろ外部のマスコミ関係者の人と話機会もあるから、勉強なるよ」と、新聞の読みすぎで黒くなった手でその子の肩をたたくのです。
その子は、一応考えますが、実はその子の実家は地元の文具店で、その課長が用度課時代にはとっても“お世話”になり、断れないのです。
次に、なにかキャッチを考えようという時には、課長さんが、会議で「イカを売るには、なにがイカすかね」と一発目を発射するのです。課員はなにも言わずに、うなずいて、「イカがなものでしょう?」と返すのです。
若い課員は、大学で、ジャーナリズム専攻で、センスのいいキャッチを思い浮かぶのですが、その課長さんは、「それは、ナウイね、でもインパクトが無いね」と全て却下してしまいます。
そして、ホワイトボードに書いた候補キャッチをひとつずつ消していくのです。その課長は、その会議を始める前から、キャッチを決めていたのです。
それが、「イカす・キャンペーン!」、「おいしいイカはイカが!」、「イカを食べにこなイカ!」なのですね。会議の一発目で全てが決まっていたのです。でも5分で終わる会議ですが、地元のお弁当やさんから、デラックス幕の内弁当を頼み、地元の喫茶店から、ブルーマウンテンコーヒーを頼み、3,4時間会議が続くのです。
その会議が終了すると、地元のスナック“明美”に再集合して、イカ刺しを食べながら、その課長さんは、「イカが景気悪くて、おらの村もイカんな~~」とママにつぶやくのです。
登場人物、場所等は全て架空で、この物語はフィクションです。
ちっちゃく、その記事を書いておきますね。
http://www.asahi.com/national/update/0805/SEB200808050010.html
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