当初、“イルカとくさい仲”の題名で書いていたのですが、日経新聞に面白い記事があったのでそれについて書いてみます。記事の題名が“「日本人プライス」はゴメンだ”です。書き出しが“日本人は海外旅行で損をしがちだ”(Nikkei)です。著者の名前が書いていないのですが、“損”という言葉はどうかな?と思うのです。
その記事は3つの損があると言っています。
1つは、ピーク時期のパッケージツアーの値段はなぜ高いのか、宿泊地がピーク時期ではないのに、旅行者の居住地で値段が決まるのはおかしい。“日本人は日本特有の休日制度のせいで、余計な「ジャパンプレミアム」を支払わされているとも言える”(Nikkei)。
2つ目は、オプショナルツアーで、現地の主催会社が同じなのに、旅行代理店の予約と現地での予約では値段が違う。“日本側の手数料分が上乗せされて結果的に損をする”(Nikkei)。
3つ目は、観光地ではレストランのレシートに自動的にチップの料金が含まれていて、それに気が付かなければ二重にチップを払ってしまう可能性がある。
これらの議論もどうも、子供に旅行の仕方教えるようで、ちょっと一次的だと思いませんか?
小生も、出発日1日違いで、5万も10万も違うツアーによく参加しましたが、特に損しているとか余分なお金を払っている、と考えたことも無いのです。
20年前の海外旅行では、よく日本人価格があるとかないとか言ってましたが、今の時代そんなに“損”だとか“余分”だとか考えなくていいと思うのです。
仕事ができる人の旅行の仕方を見ると、“行きたい!”と思ったときが“行き時”なのです。安い時期を探して安い旅行する計画を立てるより、儲かる仕事を儲かる時期にやって、行き時にぱっと自分の好きな場所に旅行し、遊んだ方がよっぽど得をするのです。
海外旅行の日本人プライスを考える前に、日本人のパスポート程、海外でビザ無しで旅行できるパスポートはありません。日本人であるこの価値は、ピーク時の旅行費の価値をはるかに超えています。
みなさんどう思いますか、その記事を書いておきますね。読んでみてください。
http://waga.nikkei.co.jp/travel/travel.aspx?i=MMWAc1000024032009