土曜日, 11月 28, 2009

来る者は拒まず、去る者は追わずポリシー

さて、これまた、ある雑誌の動物保護の記事を寝ながら読んでいたのです。

今度は、フロリダのマナティです。

FWS、PEER、FWC、(また出てきた頭文字団体)、地元保護活動家、そして、地元旅行会社との一騎打ちです。

フロリダ最果ての仁義無き戦いなのです。

基本的に人間は保守的な動物なので、野生動物の安全を考えるよりも、人間の利権利害が先に来るので、反則技や凶器を使って戦っているのです。

マナティに限らず、最近は、“何々と一緒に泳ぐ系”や“何々との出会い系”(人間の女と男じゃありません!)などの野生の生き物を対象にしたツアー旅行が、かなり世界中で行われていて、それに比例して賛成反対の議論があちこちで勃発しているのです。

アフリカでは、”野生の王国でゴリラと出会う愛しの10日間帰りはワイナリーで酔っ払えますツアー”。

南極では、”南の果ての静かな旅人ペンギンと旅する15日間帰りはニュージーランドでカジノに寄れますツアー”。

北極では”白熊親子の愛と感動の北極10日間帰りはアラスカでスキーができますツアー”。

南の島では、”南太平洋でクジラの鼓動ともに生きる20日間滞在中はバフェで食べ放題ツアー”。

そして、オアフ島では、”いろいろ議論があり業者と地元自治体がカチカチやっているとばっちりサメと泳ぐツアー”。
ハワイ島では、”一応遭遇率90パーセントと言っているけど見れない日もあるのでごめんなさいイルカやマンタと泳ぐツアー”、などなど、いっぱいあるのです。

ま、どこの地域でも、成文法、慣例法、暗黙の了解、紳士協定、または長老の言い伝え、などで、ルールを決めています。

でも、そのツアーの経済規模が大きくなりお金が大きく動くようになると、もっと保護をまたは規制が必要と、これまた政治的議論に終わりはないのです。

弊社でも、マンタやイルカと泳ぐツアーでご飯を食べさせていただいております。

なるべく、彼らに迷惑かけないように、例えれば、会社の上司の顔色を見て、機嫌をそこねないように、当り障りのないように、ツアーをしています。

海に入る前にはお客様に、かなり多くの一緒に泳ぐ時の注意やルールを説明させていただいております。また、会社の人間も一緒に海に入り、イルカとの間合いや、接触時間を測りながらツアーを進めるようにしています。

一言で言えば、「来る者は拒まず、去る者は追わず」ポリシーでやっていきたいと思うのです。

また、地元経済発展と野生動物との健康な共存に力をいれて、孫の代に今の自然を残すことが使命だと考えています。(弊社 広報部 社会的企業責任推進課 課長からのお言葉です??)