日曜日, 1月 04, 2009

2008年12月のブログ

12月1日 ハワイ島のホテルも休憩が必要だ

先月11月はありがとうございました。

さて、12月です。日本、アメリカ、世界中で景気が悪いですね。その上、国際情勢も危険な状態です、あっちこっちで火薬の匂いがしますね。

ハワイ島観光客減少で、ハワイ島の観光関係会社は、冬のピークシーズンに向けてどう生き残るか思案しているところでしょう。

ハワイ島コナへの予約済航空座席(2008年11月~2009年1月)去年同時期との増加率です。

全体の客席、マイナス0.1% (実席数149,946)
アメリカ西海岸から、1%  (実席数127,620)
国際線全体から、マイナス6% (実席数22,326)
日本から、マイナス11%  (実席数18,480)
カナダから、プラス32.4% (実席数3,846)
(Source:Pacific Business News)

割合で見ると、全体でマイナス0.1%なのです。少ないように見えますが、カナダからの客席の増加が、日本とアメリカ国内の埋め合わせをしています。でも、カナダからの客席の実数は、3846席なのです。増加率は大きな数字ですが、実数が少ないので、実態経済への効果は期待できません。

また、全体の国内外線からハワイ州全体で、マイナス14.5%です。去年より、1割以上は減っているのです。簡単に言えば、観光客相手に商売している会社は、最低でも、売上げ1割減は自動的に覚悟しないといけないのです。

そこで、いろいろ考えて、マイナス分の埋め合わせをするのです。最近目立つのが、ハワイ島のホテルがしきりに、地元の人間をホテルに泊らせようと努力しているのです。

“Stay-cation”(Pacific Busines News. Nov 28, 2008)を合言葉に販売しているのです。地元の放送局のラジオなど聞いていると、しきりに大きなホテルが地元の人間を誘致しようとしています。

ちょっと考えたのですが、地元の人間は泊る必要がないので、3時間休憩だけでいいとおもうのですが、そのほうが回転率がよく、日々の現金収入になるのです。“Stop-cation”とか言って売り出せばいいのです。いかがでしょう。

他社はどうでも、弊社もがんばりますので、今月12月もよろしくお願いいたします。

References
B.Chad. (November. 28, 2008). With fingers crossed, businesses keep looking for that surge in bookings. Pacific Business News. (pp. 1.31)


12月2日 売れないセールスに言葉無し

先月の、サンクスギビングの前後に、イルカツアーの際コナ空港沖を運転していると、いつもと違う光景に出くわしたのです。

なんの気無しに、空港の方を見ると、たくさんの自家用、または社用らしい小型ジェット機が並んでいるのです。

ハワイ島はアメリカの裕福層の別荘地として有名なのです。業界を問わずビッグネームの有名人がハワイ島に家をもっており、サンクスギビングで自前の飛行機で遊びに来たのでしょう。

それに、弊社のお客様も気が付き、船上でいろいろ金持ちの話をしていると、一言、「乗り合いでくればいいのに」とおっしゃるのです。それを受けて、みんなで笑いながら納得し合っていたのです。景気が悪いと言っても、お金のあるところには有るものなのですね。

そんなことを考えていると、また別の飛行機の話題を思い出しました。それは、アメリカの自動車メーカー3社が、潰れそうなので政府に助けを求めているのです。3社の重役が、ワシントンDCの公聴会に出席するために、どうやら、デトロイトからDCまで社用機で参上したらしいのです。

役人は、それをどうやら気に食わないらしく、どうして潰れそうな会社の人間がお金を借りに、社用機で参上するのか、けしからん、と言うことらしいのです。

比較的アメリカでは、飛行機で移動することが、当たり前の感がありますが、でもやっぱり、見方によっては、“贅沢”と見られるのでしょう。

それが直接的な原因ではないと思いますが、先月は、メーカーの重役は役人を説得することはできませんでした。今月も引き続き、その重役達はDCに通って、政府に懇願するのです。

でも、さすがに今回は飛行機で参上することはせずに、3社とも自前のハイブリットカー登場するらしいのです。多分、10時間以上は運転しなきゃいけないと思います。

要点は、別に、飛行機で移動しようが、電車で移動しようが、車で移動しようが関係ないのです。仕事させしっかりしていれば、何に乗っていっても文句は言われないのですね。

これは、大会社の重役に限ったことではなくて、販売会社の一介セールスにも言えることなのです。小生も経験がありますが、売れない営業が、いくらいい事を言っても、説得力が無く信用もないのです。売れない営業の行動全てが否定されるのです。売れないときは辛抱して、目立つことをせず、上司と目を合わせないようにするしかないのです。

社用機話を聞いていると、ひさしぶりに思い起こしました、売れないセールスに言葉は無いのです。そのメーカーの車を乗る人間として言えることは、その3社の重役も、今は辛抱しかないのです。

References

Vlasic. B & Herszenhorn. D.M. (December 2, 2008). Pursuing U.S. Aid, G.M. Accepts Need for Drastic Cuts. The New York Times.


12月4日 船酔予防マニュアル

弊社のツアーは基本的に、船で行います。ダイビング、体験ダイビング、イルカと泳ぐツアー、マンタナイトツアーなどでは、最低でも半日は船の上で過ごします。

そこで、問題になるのが、船酔いです。

今回、この紙面にて、DAN(Divers Alert Network)の船酔い記事を参考に、弊社の経験を付加えて、船酔い予防について説明していきます。

船酔の原因
いろいろな原因が重なって船酔いを誘発します。基本的には、船に乗った際、“揺れ”の為に体中(特に耳と目)の神経が脳に不規則な神経信号を送ります、その為、脳では信号を正確に連動することが難しくなります。その結果、吐き気などの症状に表れます。(YanceyMebane, M.D., 1995)

船の“揺れ”に起因して、船酔いが起こります。海況、船のサイズ、形など、さまな要因が、さまざまな揺れを作ります。揺れと船酔いの相関関係のリサーチによると、船酔いは、回転系の揺れより、“垂直の揺れ”(船の中心に行けばいくほど、垂直の揺れはすくなくなります)に大きく関係しています。(YanceyMebane, M.D., 1995)

予防方法
原因が1つに絞られていない為、予防方法も1つではありません。その日の体調など、個人的な要因に大きく依存するため、自分独自の予防システムが必要かもしれません。

一般的には、
船に乗る前の準備
● 酔い止めを飲む。飲むタイミングなどありますが、弊社でお勧めするのが、ツアー前日寝る前に飲みます。そして朝また出かける前に飲みます。弊社でも酔い止めを用意していますので、心配があるお客様は、最低でも一回、船に乗る前に飲みましょう。
● 酔い止めバンドを利用する。
● 二日酔いで船に乗らない。
● 前日は良く睡眠をとり、船に乗る前は軽めの食事。飛行機で着いてすぐに船に乗る場合、時差ぼけで疲れているので、十分注意しましょう。

船に乗船中
● 船の真ん中で低いところに居る、ここは一番、垂直の揺れが少ないです。
● 目線を水平線のちょっと上に置く。(Kinkade, 2003)
● 乗船中、下を向く行動をなるべく避ける、例えば、ダイビング用具やスノーケル用具の準備、読書、物書きなど。弊社では、レギュレーターのセッティングはスタッフが行いますので、大丈夫です。
● 新鮮な空気を吸う。船のエンジンの近くに居ないほうがいいでしょう、また、排気ガスの風上にいるようにしましょう。
● お腹を満腹にしない、水をたくさん飲みます。でも、すこしずつこまめに水を飲みましょう。一度にいっぱい水を飲むと、胃の中で水が揺れて、船酔いの原因を作ってしまいます。お酒も避けましょう。炭酸飲料も避けたほうがいいでしょう。(Kinkade, 2003)
● 人と話をして気を紛らわす。「酔わない」と念じにかけ、気がはっていたほうが酔いずらいです。(YanceyMebane, M.D., 1995)

参考にしてください、自分なりの予防方を探してみましょう。

References

Yancey Mebane, G, M.D. (March/April 1995). Some salty & sage advice on a age-old problem. Divers Alert Network.

Kinkade, D. (September/October 2003). A Hurl By Any Other Name Is Still As Unhappy. Divers Alert Network

12月7日 真珠湾攻撃

さて、今日8日は、真珠湾攻撃記念日です。ハワイでは昨日です。ハワイに関連しているブログなので、オアフ島の真珠湾記念館についてちょっと書いてきましょう。

ハワイのオアフ島にいらっしゃる際は、パールハーバーには時間を割いてでも一度は行ってみるといいかもしれません。オアフ島の中で、一番のお勧めスポットです。小生も行ったことがあります。

ハードに関しては、有名ですが、戦艦アリゾナが沈没して60年以上経っている今でも、オイルが少しずつ漏れているところが見れます。日本軍の魚雷を展示して、分析しています。真珠湾攻撃用に特別に開発した魚雷なのです。

その他、細かい日本軍関係の物や、当時のパールハーバーの写真やジオラマなどがあります。そこから攻撃の大きさの概要を知ることができます。

あとは、公園内に潜水艦や、戦艦ミズーリの展示もしてあるので、ついでに見学しても面白いです。

ソフトは、短編のドキュメンタリー映画があり、良く編集されていて、「うむ、なるほど」と思うのです。

そして、一番この記念館に行って面白いことは、他の観光客の会話を盗み聞きするのです。大半は、アメリカ国内からの人で、家族連れが多いの、子供と親の会話を聞いていると、とっても面白く、あたらしい発見があるのです。

そこに行った子供は、絶対親に聞くのです、「なんで、日本は真珠湾を攻撃したの?」家族に近づいていけば絶対話しています。

想像できますが、親によって答えがまったく違うのです。右より左よりあります。「それはちがうだろ、どこで教育受けた!」とか、「それは映画の見過ぎだろ!」とか、正確に知らなく、ごまかしていたりするのです。

ちょっと前に、新聞で、日本の軍関係者が論文を出し、真珠湾攻撃の解釈で議論があったみたいですが、議論があっていいのです。家族で、学校で、もっと大人も子供も議論すべきだと思いますね。


あらためて、大人になり真珠湾攻撃の現場に立ち、始めてまたその歴史を違った見地から勉強できるのです。子供の頃、歴史の時間で習った時には想像も出来なかったことが、現地で発見できるのです。これは、真珠湾に限ったことではなくて、自分の知識更新が旅の醍醐味なのですね。これが本当の観光旅行の意味だと思います。


12月11日 9 hours in Hilo:ビッグアイランドキャンディーズ

9:00ハワイ島コナ、オーシャンスピリットダイビングを出発。今回は友人の運転で、南回りのヒロへのロードトリップです。普段は、ほとんど運転していることが多いので、ハワイ島の景色を意外と見ていないのですね。そんなわけで、自分のハワイ島イメージを更新する旅行なのです。

10:30プナルウの黒砂海岸到着。弊社のお客様からこの海岸のことはよく聞いていたので、ちょっと寄ってみました。名前のとうり黒砂でできた海岸なのです。意外と砂の粒が大きく、実際は、「黒小砂利海岸」と言ったところでしょうか。滞在時間5分。

11:30ビッグアイランドキャンディーズ到着。ここもとっても有名な所で、お客様から噂は聞いていました。なぜ日本からのお客様が行きたがるのか?、と言う疑問があったので、行ってみたのです。

お店の修飾詞を考えてみると、「特別高級じゃないけど、商品をもらうと“なるほどハワイ島のヒロにもこんなお菓子があったのか”と思える贈答用お菓子の詰め合わせのお店」って感じですね。地元の人たちが、よその家にお泊りに行くとき、「手ぶらじゃいけないからあそこのお菓子でももっていけ!」といって利用するかもしれません。また、地元の建設会社が、役所周りをするときに、「ちょっとあそこのお菓子でも買っていくか」と言う感じで利用するかもしれません。

日本でいう、文明堂のカステラなのです。自分で食べるためには買わないけど、もらったら食べるお菓子ですね。どんな町にでも、そんな理由で利用するお菓子屋が1つはありますよね。

観光客のお土産店としても、優秀なお店だとおもいます。駐車場は長方形で余計な通路や木がなく止めやすく出やすいのです。入り口を入ってすぐにトイレがあるのです。これは観光客誘致の為には絶対条件です。その他、コーヒー無料試飲サービス、コーヒーショップもありますが。クッキーの試食ももちろんできるのです。外には、待ち合わせ場所のイスとテーブル、喫煙所などもあるのですね。

お店のレイアウトは、クリスピークリーム戦略で、お菓子作りの過程がガラス越しに見学できるのです。見学と言えば聞こえはいいのですが、ハワイ島の労働力生産性事情を知っている人間から見れば、監視のような感じですね。ガラスの中の従業員は、お客から一部始終を見られていて、手を止めて無駄話をすることもできません。つまみ食いもできないのです。見学と監視が一度にできるまったく良いシステムなのです。賢い!!ま、いろいろありますが、詳しく書いてしまうと、行く楽しみが無くなってしまうので、実際に行ってみましょう。

オリーブオイルのクッキーはうまかった!!滞在時間30分。

Big Island Candies Headquarters, Chocolate Factory & Gift Shop585 Hinano StreetHilo, Hawaii 96720RETAIL STORE HOURSMonday-Sunday8:30am-5:00pm (HST)
Telephone:

(808) 961-2199 (Administration)

(808) 935-8890 (Retail)
Toll-free:

(800) 935-5510 USA and Canada
Facsimile:

(808) 961-0659
E-mail:

contactus@bigislandcandies.com
http://www.bigislandcandies.com/

12月12日 9 Hours in Hilo:釣具のトクナガストアー

12:30釣具のトクナガストアー到着。ハワイ島ヒロに、釣道具が豊富な店がある、とコナの釣氏から聞いていました。そこが、トクナガストアーです。

日本の釣道具事情を知っている人間からすれば、そんなに期待していなかったのです。日本には、宮尾すすむが宣伝していた、または、している、釣具の上州屋がありますからね!!でも、噂のとうり、トクナガストアーの店舗はそんなに大きくないのですが、中にびっしり釣具が詰まっているのです。

商品の陳列からすると、地元密着型の釣具店で、レジャーで釣をする人よりも、セミプロや玄人を対象にしている感じがします。そして、期待していなかった分、びっくりしたことがあるのです。釣具屋トクナガですが、マスク、フィン、スノーケルも売っているのです。その仕入れの豊富さには感服したのです。

でも、それらは、“スキンダイビング”道具であって、“スノーケル3点セット”(芸能人のモデル着用広告付き)ではないのです。違う表現を使えば、“イルカと泳ごうセット”ではなくて、“この魚を突くまでは帰らないぞ、子供がお腹すかせてまっているダイビングセット”なのです。

マスクに関して言えば、陳列に約20種類以上、すべてブラックシリコンマスクなのです。1眼のマスクも豊富にありました。日本製の物まであって、ブラックシリコンだけこんなに集めたお店は初めてみました。

スノーケルも弁なし弁つきをたくさんそろえています。フィンもやる気満々フィンです。足がつりそうなハードコア使用です。ウエットスーツはもちろんカモフラージュ柄です。

商品の豊富さにも、驚きましたが、店員がこれまたしっかりしていて、商品を見ていると、何回も声を掛けてくれるのです。質問すると的確に答えが返ってくるのです。店員がやる気があって良いお店なのです。滞在時間45分、スノーケル1本購入。


S. Tokunaga Store, Inc. Our Store hours Monday-Thursday - 8:00AM-5:00PM; Friday - 8:00AM-6:00PM; Saturday - 8:00AM-4:00PM; Sunday - gone fishing!
26 Hoku Street Hilo, HI 96720 Phone number: ( 808) 935-6965 Fax number: (808) 935-5161E-mail address: tokunaga@hialoha.nethttp://www.tokunagastore.com


12月13日 13:00オーシャンスシデリ到着

お昼です。この店は親しみがあるのです。ハワイ島ヒロのOcean Sushi Deliを短くすると“OSD”なのです。弊社も、ハワイ島コナのOcean Spirit Divingで“OSD”なのです。だからといって、友情は生まれませんが。むしろ、間違い電話が多くなるだけです。ハワイ島コナにも、Ocean何とか、と言う中華料理店があるらしく、弊社にいつもえびとブロッコリの注文が入るのです。

スシ屋さんに来るとめんどくさいことが、注文です。特に好き嫌いがないので、スシならなんでもいいのです。なので、簡単に注文を済ませたいのですね。また、めんどくさいな、と思って、ハワイ島ヒロのOSDのメニューを見ると、賢いメニューなのです。特に飾り、写真、色など付けてありません。

A4のコピー用紙に、エクセルで作ったような、アルファベット付の四角が並んであって、その四角の中にスシの数とネタが書いてあるだけなのです。だから、個数とネタだけを確認して、“A Please!”といえばいいのです。この簡単さが意外と無い店が多いのです。

メニューに感心して眺めていると、スシ以外にもいろいろメニューがあって、丼ものとか、弁当、定食などあっって、うれしくなるのです。注文後のメニュー研究は後悔が多いので、あまりやりませんが、新しい店に来た場合、次の事も考えて読んでみるのです。

でも、意外とレストランに行くと、大多数のお店が、注文と同時にメニューを下げてしまいます。もっとメニューのコピーを増やしテーブルに残しておけば、お客が次にくる可能性が増えると思うのですが。“次回はこれ食べてみよう”と誰もが思うのです。

厨房が見えるので、眺めていると、刺青のあんちゃん板前がTシャツ姿で料理を作っているのです。スシ=日本食っていうのが、5年前まではあったと思いますが、スーパーで自然にスシを売っている今では、寿司は、Sushi!になってきたのですね。と、思いをめぐらせていると、一人の板前が帰り支度をしているのです。彼は、包丁をしっかり研いで、鞘にいれてしっかり持ち帰るのです。それをみると、Sushi屋でも、板前は板前なのですね。滞在時間45分、すしHを食べる。

Ocean Sushi DeliOpen Hours Lunch & Dinner Mon.-Sat.239 Keawe StHilo, HI 96720(808) 961-6625

12月14日 14:00シグ・ゼーン・デザインに到着

ハワイ柄の衣装や小物、飾り付けなどを通し、お店全体に、シグ・ゼーンファミリーのハワイ文化へのこだわりが垣間見える。by JOCELYN FUJII The New York Times

この店の評判は聞いていたのです。ハワイ島ヒロにどうやらものすごく流行っているアロハ屋さんがあると。ハワイ島にせっかくいるので、事あるごとにアロハを着ようとかねがね思っているのです。目標の着こなしは、もちろん、アロハを着ていると感じさせない、プライヴィー、グルヴィーな着こなしかたなのです、ちょっと70年代の言い方ですが。

お店に行ってみると、前評判どうりモダンなお店構えです。ハワイ島ヒロの海沿いにあるショッピングモールの一角なので周りの店は古き良きヒロのお店なのですが、この店だけは、アッパーイースト・ブティックなのです。まず最初に気がついたのが、お店に看板はありません。

その代わり、ドアの横に、20センチ四方の真鋳表札に小さく、Sig Zane Designsとあるだけです。これは典型的な、ニューヨークシティーのアッパーイースト・ブティックの証なのです。彼らは、自分の存在の証に看板と言う俗っぽいものには頼らないのです。

次に気がついたのが、Sig Zane Designsのガラスごしに飾ってあるオブジェです。アッパーイーストでは、自分の商品をガラス越しに飾りません。決まってそこにあるのは、関係ないアートオブジェなのです。でも、そのデザインは、そのお店のセンスを客観的に表現しているのです。

そしてドア、もちろん厚い木でできている新聞記事によりとハワイの木らしい、を通ると、床は木です。部屋は1部屋のオープンフロアで、スタジオライトです。部屋のどこにいても部屋中を見渡せるのです。ロフティーな店員はお客の行動をいつでも見れるのです。逆に、ノーブルなお客は着替の時以外はいつも見られているのです。ここで、ハブリスな冷戦が勃発するのです。これもアッパーイースト調なのです。お客も、背中に感じる「なんとなく見られているぞ」という沈黙のプレッシャーに勝てないと、アッパーイーストショッパーにはなれないのです。ケリー・ブラッドショにはなれないのです。

要するに、一見、ハワイとアッパーイーストは関係が無いように見えます、大量生産のアロハをアッパーイースト調では売れません。でも、シグ・ゼーンファミリーのアロハ、すなわち、デザインのユニーク性を追求し、そのデザインの起源であるハワイらしさ、アジア流を、アッパーイースト調で表現しているのです。お客は、その店でアロハを買うのではないのです。ハワイ文化のこだわりが見えるアッパーイースト調の買い物をできるからそこに行くのです。シグ・ゼーンのアロハはそのハワイとアッパーイーストの架け橋なのです。

そんなこと考えながら、店を出た瞬間、気がつきました。これは徹底した今流行りのHi-Conceptマーケティングなのです。弊社も見習わなくてはいけません。勉強になりました。やっぱり旅はするものです。滞在時間45分、でもなにも買わず。

Sig Zane Designs122 Kamehameha Avenue, Hilo, Hawaii(808) 935-7077 www.sigzane.com.

12月17日 9Hours in Hilo:メハナ・ビール工場

15:00メハナビール工場到着

メハナビールはハワイ島ヒロの地ビールです。行ってみるとそんなに大きな工場ではなくて、とうちゃんかあちゃん工場なのです。特別見学って言う程のものは無くて、試飲ができるようになっており、ビール好きとしては楽しいところです。製造過程や成分の理屈にはこだわらず、味がうまければ何も言うこと無し、と言う、のんべえには良いところです。軽く試飲をして、滞在時間10分、なにも買いませんでした。

15:40レインボー滝に到着

今までは、ヒロの町の中をうろうろしていたのですが、今度は郊外に出て自然を楽しんでみよう、と思いレインボー滝に来てみたのです。すべてのガイドブックには、滝がシブキを立て、虹がかかっている写真が載っています。それを期待して訪れたのですが、残念ながら水量が少なく、滝は滝でも、空滝でした。

ま、どこもそうですが、ダイビング会社も同じです。自然を見る観光となると、必ず、ガイドブックやツアー会社の広告と同じ光景を見れるわけでは無いのですね。それは、ツアー会社からすれば、「この写真を期待せずに、イメージしてください」という見えない注意書きがあるのです。また、次回に期待しましょう。滞在時間5分

16:00ボイリング・ポット到着

レインボー滝の上流にボイリング・ポットと言う、沢があります。川底に大きな穴が並んで開いており、そこの水が流れ込み、その光景が沸騰している壷に見えるのでしょう。正式な名前の由来は調べていませんが、見るとそう想像できます。もちろん、ここも水量が少なく、沸いているところまでいきませんが、地形が面白いところです。滞在時間5分。

16:10サドルロード経由でコナに帰る。

メハナビール工場http://www.mehana.com/
ハワイ州立公園のページhttp://www.hawaiistateparks.org/

12月8日 ショッピングモールの入り口はこちらです

弊社の入り口にやっと看板が立ったのです。もちろん朝の集合の時にお客様が迷わないようにする為です。そして、もう1つ重要な理由は、弊社の露出度を高めるためです。弊社の近く、車で5分もかかりません、にショッピングモールができたのです。

完全にオープンすれば、弊社近辺も少なからず交通量が見込めます。看板には日本語が書いてあるので、もし、モールに買い物に来た日本のお客様がその日本語看板を見て興味を持っていただければいいな、と考えたのです。だれでも日本の人なら感じてると思いますが、外国で日本語があると無意識に注意引きますよね、目からにせよ耳からにせよ。

そのショッピングモールですが、まだ完全にオープンしたわけではないのですが、いくつかのテナントはすでにオープンしています。

Sports Authorityこれは、全米のスポーツ用品チェーンです。Tシャツ、半ズボンなど10ドルから20ドル前後、安い長袖のトレーナーや長ズボンなどがあるので、(ハワイはクーラーが異様に寒い)、日本から手ぶらで来ても、そこでさっと買って、帰りに捨てて買えれば旅行が楽になると思います。また、トイレが入り口の右奥にあるので、買わなくてもトイレだけ使ってもいいと思いますよ。

Petcoこれも、全米チェーンペット用品のお店です。ペット好きな人は行ってみてください。

OfficeMaxこれも、全米事務用品のチェーンです。旅行中にコピーのトナーを探す人はいないと思うので用事は無いと思います。でも、旅行の楽しみの1つですが、その国の文房具を何気なく見ると、おもしろい発見があるのです。ペンでもデザインに特徴があったり、紙バサミでも使いやすい奴があったり、手帳とか良いのがあるかもしれません。当たり前のように会社で、KOKUYO製品を使っていると思いますが、角度を変えて文房具を見るとドラマがあるのです。ヨーロッパの文具は面白い。

その他サブウェイ、サンドイッチやさんテイクアウトの中華料理店テイクアウトのタイ料理店元気寿司(予定)全米チェーンのビタミン販売店数件の洋服屋さん、花屋さん
SPORTS AUTHORITY http://www.sportsauthority.com
Petco http://www.petco.com/
OfficeMax http://www.officemax.com/

12月22日 来年もいろいろ大変だ、何が??

来年はかなり厳しい年になりそうですね。

先日、来年のオーシャンスピリットハワイの予算が完成しました。いつも思うのですが、予算を立てるのは簡単なのです、エクセルで数字を並べるだけです。それをやり遂げる方法が問題なのです。ここでの課題は、エクセルのセルの数字をかっこよく見せることが問題なのです。

その達成方法をあれこれ考えて、“予算達成計画”と称して、「あれをやろう、これをやろう」、「ほかと違うことをしよう」などなど、パワーポイントで書くことも、これまた簡単なのです。大問題は、パワーポイントのバックの色を決める決断です。

そしてその計画を持って会議室に集まって、棒読みで発表し、「計画倒れにならず、来年はがんばろう、日々是決戦!だ」と上司からの一方的な指示がでて、質問や意見も無く、「早く終わらないかな!」と会議を消化することも、これまた簡単なのです。

ここで大変なのは、その会議で、支給された緑のお茶の缶に、「会議室、次の会議はなにを会議しようかな」などのサラリーマン川柳を横目で見ながら、笑いをこらえる事がむずかしいのです。

その帰り道、本屋さんにより、ビジネス欄に行って、「売れる110の法則」、「自己流マーケティングで成功」、それと、大前研一さんの勝ち組負け組み関係の本などを買って、マーカーで線を引きながら読むことも、とっても簡単なのです。

ここで問題なのは、すべての文字がマーカーの中に納まるように線を引くことです。手元が震えると、文字の上下に塗り残しが出て、挫折感に襲われるのです。

そして、仕事が始まり、その予算を達成できなかった理由や言い訳を考えるのも簡単なのです、できない言い訳はいくらでもありますからね。ここで、問題なのは、上司もこちらもお互い言い訳を言っていると解っていても、合言葉のように言い訳を確認しなくてはいけないのです。

来年もがんばりましょう。

12月24日 イブの考え事

さて、今日はクリスマスイブです。このブログでは意図的に日付を特定して書いていませんが、今日は、特定してみましょう。24日のクリスマスイブの出来事と言うか、考え事です。

イブに肖って、なにかをする“前”にこだわって書いてみます。今日、仕事に行く前に、ある記事を新聞で読んだのです。アメリカで、車の工場が1つ、1つと閉鎖されていくのです。クリスマス休暇は工場を閉めるのにちょうどいいタイミングなのですね。アメリカの北部なので、雪の中を、従業員が閉鎖した工場から出て行くのです。もちろん働いていた人の大多数は、移動や退職を強いられるわけです。彼らにとってHappy Holiday!どころではないのです。新聞に載る工場閉鎖は氷山の一角で、誰にも同情されない、弊社、解雇、退職があるわけです。

そんなことを考えながら、仕事に行く前に、自分に言い聞かせたのですね。目の前にある仕事を感謝してしなきゃいけないな、と。いつまでも仕事があると思ってはいけないのです。

今日、ツアーに出航する前に、お客さんを待つ時間があったので、港でほかの船とそのお客さんを見物していたのです。クリスマス休暇らしく、家族連れが多く、みなさん楽しそうなのです。そこで、50州で一番物価の高いハワイで休暇を過ごせる家族ってのはどんな家族なのだろう?と考えていたのです。今朝の新聞記事に載っている、雪国労働者の人たちと比べてしまうのです。「何が違うのだろう?」と。

今日、ツアーが終わって、港へ帰り前、船の屋根に座りながら考えていたのですが、ハワイ島コナ近辺は本当にいいところなのですね。今日は、風が、暑くなく寒くなくとっても気持がいいのです、北半球が冬場の今、この気候があるハワイ島は、これまた奇跡の島かもしれませんね。

そして、今日寝る前に、町の中をドライブしてきたのです。目的は、家の飾りつけを見るためです。今年は、電気代も上がりましたので、ネオンが少ないな、と思っていました。住宅地を見てみると、確かに、電飾が少ないのです。去年と比べてまったくやらなくなった家もあれば、電飾を減らしたり、または、点灯時間を減らし、8時半でもう消えている家もあったのです。

12月27日 ハワイ島のダイビングは18ホール

ここ数日、ハワイ島は天気が悪いのです。悪いといっても海に入れないという天気ではなく、雨が多いのです。ハワイ諸島全体で天気が悪いらしく、オアフ島も集中豪雨で停電になったそうです。

そのニュースを地元紙で知ったのではなく、アメリカの全国紙の記事で知ったのです。どうして、オアフ島の誰も気に留めない停電のニュースが全国紙の一面にでるのか?というと、今、次期大統領のオバマ氏がオアフ島で休暇をとっているからなのです。

有力全国紙2,3紙にオアフ島の停電ニュースが載っているのですが、停電よる市民の状況は補足でしかなく、オバマ氏のセキュリティーがどうとか、市長が気を使っているとか、すぐ逃げられるよう軍隊の準備をしたとか、ま、人は停電の事など関係なく、オバマ氏の今の状態が知りたいのです。彼がゴルフをしているとか、ビーチにいるとかの報道とまったくレベルは変わらないのです。

それはさておき、ダイビングと天気はもちろん関係しているのです。海況が悪ければダイビングできません。でも、当局から発表される天気予報や海況予測を分析してダイビングしているのか?というとそうでもなく、実際、海に入るとき目で見てみないと解らないのです。

ダイビングは大きな海と遊ぶというイメージがありますが、意外と局地的な活動なのです。土地によってスタイルが違いますが、ハワイ島のダイビングに関しては、日常のダイビングで活動する範囲は、多くて100メートル四方です。

極端は話し、嵐が来ても何らかの原因で、この100メートル四方に影響が無ければダイビングできるのです。逆に、全体的には穏やかな海でも、その100メートル四方が荒れていれば、ダイビングできないのですね。海に出る前に大体の予測はできますが、実際そのポイントを入る前に見てみないとわからないのです。もちろん船で移動しますので、移動中の航路が安全じゃないといけませんが。

ハワイ島のダイビングは、ほぼゴルフ場と一緒です。キャディーさんとカートと使ってゴルフするのとなんら変わりはありません。ゴルフは、ティーに立って、キャディーさんにコースの特徴を聞き、風を見て、地形を見て、クラブを選んでスタートです。ダイビングも一緒で、ポイントの概要と注意点を聞いて、道具はガイドに用意してもらい、ダイビング中はOBしないように、ナビゲーション(ガイドを見ていればいいだけです)するだけです。

ハワイ島のダイビングは、“ダイビングをする”と言うより、だれでもできる観光レジャーとしてダイビング産業がかなり仕組まれているので、ダイビング初心者の方やライセンスを取得する方にとってはいいところかもしれません。

12月29日 通信過敏症はどこから来たのか?

さて、年末です。今年のオーシャンスピリットブログは152回で終わりになりそうです。月平均12.6回書いたことになります。2.38日に1回の割合で書いたのですね。

弊社ブログは、ホームページの補強的な役割のつもりで書いています。ホームページには紙面の関係でそんなに詳しく書けません。なので、“もっと詳しくは!”の先をブログで書いているようなものです。でも、来年はちょっと志向を変えていければな、と思います。

数日前にお客様とボートの上で、“最近の若者は!”をテーマに話をしていたのです。会社で、携帯電話が使えない所に派遣されて、それが理由でやめてしまう社員がいるそうです。また、少し前に、携帯電話の受信表示の棒がいつも立っていないと不安感を感じ、行く先々でそれをチェックしている、という精神的障害があると聞いたのです。

そんな最近の通信依存事情の笑い話をしていたのです。それは良いとか悪いとか、今昔物語を話していてもしょうがないのです。事実は、弊通信過敏の人たちが市場にいて、いっしょに商売していかなくてはいけないことです。

弊社でも、そんな市場に向けて、販売戦略を勉強しなくてはいけないのです。

とりあえず、このブログの来年のノルマは、180回です。月間15回で、2日に1回です。量だけでなく、質もこだわって、ゲストブロガー、対談、フィードなどを活用して、もっと風通りの良いブログにしていきたいと思います。なにか面白い企画等ございましたら教えてください。

12月30日 何回でもハワイ島へ遊びに来てください

前略

お世話になります。
今年も終わりに近づき、これが今年最後のご挨拶となります。たくさんのお客様に恵まれ楽しい年となりました。

今年、初めてハワイ島へいらしたお客様、ハワイ島の魅力を知っていただけましたか?

また、何度もハワイ島へ遊びにいらっしゃるお客様、、新たな発見はありましたか?

ハワイ島はさまざまな魅力と発見があります。ハワイ島の海山人など目に見える魅力が優先されがちですが、本当は、文化、歴史、社会など目に見えないものにもっと面白みがあります。来年は、弊社でも、ハワイ島の目に見えない魅力を勉強し、お客様へ提供できたらうれしく思います。

つきましては、「知的好奇心であなたのハワイ島を更新します」、をモットーに来年は努力していきたいと思います。

重ねて、今年も誠にありがとうございました、また来年もよろしくお願いいたします。
草々
                         雨の海が見える書斎にて

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