さて、ハワイ島のダイビングの話をしましょうか。ダイビングの会社なので、ダイビングのことも書かなくてはいけないのです。魚のことも書かなくてはいけないのです。
先日、ダイビングに参加したのですが、意外と魚の名前を知らないことに気がついたのです。すなわち、目立つ魚しか知らないのです。風景として溶け込んでいる魚の名前がわからないのです。実際お客さんのほうがいろいろ知っていたりするのです。
車を買うときに誰も経験していると思いますが、車の知識はお客さんのほうが車のセールスよりあるのです。それではいけないと思い、毎回勉強しているのですが、魚の名前はすぐ忘れてしまうのです。
品詞によって形が変わる英単語と一緒で、魚も子供と大人で形や色が違っていたり、同じ種類の魚でも、ひれの角度が違うとか、点があるとか無いとか、それがまた混同する原因なのです。
水中で写真を撮ったりすれば一目瞭然なのですが、お客さんと一緒の時はカメラは持っていかないので、心の中のフィルムに焼き付けるのですが、いざ図鑑を見ると、「これだったかな?」、いや「こっちかな?」と迷うのです。特にハギ、ベラ、ウツボ系の魚がそうなのです。
英単語を覚える時とまったく一緒なのです。受験の時のように、英単語カードを使って、意味と英語を機械的に覚えていると、受験が終わった後すぐ忘れてしまうのです。また、そうやって覚えると実際使えないのです。
やっぱり一番良い魚の名前の覚え方は、魚の持つ小話と一緒に覚えるのが一番いいような気がします。人によって興味が違うので、どんな小話と一緒に覚えてもいいのです。
たとえば、「30年生きるキイロハギ」とか、場所や経験と結びつけて覚えるといいかもしれません、「ハワイ島のゴールデンアーチというポイントで、アーチのしたにいたヨスジフエダイ」とか場面がさっと浮かんでくるのがいいかもしれません。
英語を覚えるときと一緒ですね、ジェームスボンドがホテルにチェックインするときに使う英語をそのまま思い浮かべて使っているのです。
そこで、魚の小話が多いハワイ島の魚図鑑を紹介します。日本語訳が無いので、英語の勉強も兼ねて読んでみましょう。日本の図鑑は写真と名前が書いてあるだけの図鑑が多いですよね。日本の図鑑は受験式なのです。
でも、この本おもしろくて、魚の生態小話も充実しているのですが、その魚とハワイの人がどう関わってきたのか、というちょっとした文化小話もあるのです。「バラクーダとハワイ漁師の仁義関係」とか。見る図鑑ではなくて読む図鑑に編集されているのです。
また、著者のウェブページも魚の近況が載っていて、ハワイ島ダイビングには欠かせない一冊なのです。写真は上です。
Hoover, J. P. (2008) The Ultimate Guide to Hawaiian Reef Fishes. Sea Turtles, Dolphins, Whales, and Seals. Honolulu: Mutual Publishing ,LLC.
ハワイ島の魚の名前と英語の覚え方に興味がある人は、ご連絡ください。http://www.oceanspirit.com/