日曜日, 1月 04, 2009

船酔い予防マニュアル

弊社のツアーは基本的に、船で行います。ダイビング、体験ダイビング、イルカと泳ぐツアー、マンタナイトツアーなどでは、最低でも半日は船の上で過ごします。

そこで、問題になるのが、船酔いです。

今回、この紙面にて、DAN(Divers Alert Network)の船酔い記事を参考に、弊社の経験を付加えて、船酔い予防について説明していきます。

船酔の原因

いろいろな原因が重なって船酔いを誘発します。基本的には、船に乗った際、“揺れ”の為に体中(特に耳と目)の神経が脳に不規則な神経信号を送ります、その為、脳では信号を正確に連動することが難しくなります。その結果、吐き気などの症状に表れます。(YanceyMebane, M.D., 1995)

船の“揺れ”に起因して、船酔いが起こります。海況、船のサイズ、形など、さまな要因が、さまざまな揺れを作ります。揺れと船酔いの相関関係のリサーチによると、船酔いは、回転系の揺れより、“垂直の揺れ”(船の中心に行けばいくほど、垂直の揺れはすくなくなります)に大きく関係しています。(YanceyMebane, M.D., 1995)

予防方法
原因が1つに絞られていない為、予防方法も1つではありません。その日の体調など、個人的な要因に大きく依存するため、自分独自の予防システムが必要かもしれません。

一般的には、
船に乗る前の準備
● 酔い止めを飲む。飲むタイミングなどありますが、弊社でお勧めするのが、ツアー前日寝る前に飲みます。そして朝また出かける前に飲みます。弊社でも酔い止めを用意していますので、心配があるお客様は、最低でも一回、船に乗る前に飲みましょう。
● 酔い止めバンドを利用する。
● 二日酔いで船に乗らない。
● 前日は良く睡眠をとり、船に乗る前は軽めの食事。飛行機で着いてすぐに船に乗る場合、時差ぼけで疲れているので、十分注意しましょう。

船に乗船中
船の真ん中で低いところに居る、ここは一番、垂直の揺れが少ないです。
● 目線を水平線のちょっと上に置く。(Kinkade, 2003)
● 乗船中、下を向く行動をなるべく避ける、例えば、ダイビング用具やスノーケル用具の準備、読書、物書きなど。弊社では、レギュレーターのセッティングはスタッフが行いますので、大丈夫です。 ● 新鮮な空気を吸う。船のエンジンの近くに居ないほうがいいでしょう、また、排気ガスの風上にいるようにしましょう。
● お腹を満腹にしない、水をたくさん飲みます。でも、すこしずつこまめに水を飲みましょう。一度にいっぱい水を飲むと、胃の中で水が揺れて、船酔いの原因を作ってしまいます。お酒も避けましょう。炭酸飲料も避けたほうがいいでしょう。(Kinkade, 2003)
● 人と話をして気を紛らわす。「酔わない」と念じにかけ、気がはっていたほうが酔いずらいです。(YanceyMebane, M.D., 1995)

参考にしてください、自分なりの予防方を探してみましょう。

References

Yancey Mebane, G, M.D. (March/April 1995). Some salty & sage advice on a age-old problem. Divers Alert Network.

Kinkade, D. (September/October 2003). A Hurl By Any Other Name Is Still As Unhappy. Divers Alert Network